相続した遺産に、何らかの瑕疵によって、遺産の額が減ってしまった場合には、他の共同相続人は、その各相続分に応じて遺産の減ってしまった相続人に、遺産の減額分を補填する責任を負います。
共同相続人の瑕疵担保責任の具体例
例えば上の例の場合ではどのようになるのでしょうか?
上の漫画の例では、遺産分割協議で、本当は長男・次男・三男それぞれが金1200万円づつ平等に相続する予定だったのが、三男だけ金600万となってしまいました。
この場合
三男は、長男と次男に対して、遺産の減額分を請求することができますので、長男と次男に対して、それぞれ各300万円づつを請求することができます。
よかったですね♪
ところで・・・
昔々・・・小学校の頃からあまり算数は得意ではなく、小学校の高学年くらいになって分数とかの計算になったと思うのですが、次第に算数の点が取れなくなり、親から「ちゃんと勉強せい」と言われて、「こんなもん勉強せんでも将来困ることなんかあらへん」と答えていたのですが・・・・
ん・・でも生きて行く上で、最低限の算数は必要だと思う今日この頃・・
ん・・
何か・・おかしくないか??
長男と次男が三男に、それぞれ300万円づつ渡すということは・・・
つまり
長男 → 1200万-300万=900万
次男 → 1200万-300万=900万
三男 → 600万+300万+300万=1200万
という事だよね?
と・・すると、三男は丸儲けだ~(笑)
結局、この漫画のような例の場合の正しい答えとは
長男 → 遺産分割分1200万-(三男の損害額600万 ÷ 相続人の数3)= 1000万円
次男 → 1200万-(600万 ÷ 3)= 1000万円
三男 → 600万+(600万 ÷ 3 × 2)= 1000万円
ということなので、三男は、長男と次男からそれぞれに300万円請求するのではなくて、それぞれに金200万円を請求することができる
というのが正しい答えですね。
あぶない・・危ない・・(笑)
まぁ、こういう法律もあることを覚えておいて損はありません。
ついでに、本当に算数を勉強していて良かったです(笑)
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