今日は、家族が病院でに亡くなってしまった場合のお話です。
「地獄の沙汰も金次第」という言葉があります。
今日の話は「都市伝説」のひとつとして読んでください。
人が亡くなることは、自然の摂理・・誰にも避けようもなく・・・こればかりは誰にもどうすることができません。
私の父も病院で亡くなりましたが、徐々に弱っていく父がもうすぐ亡くなることはわかっていました。
この
「父がもうすぐ亡くなってしまうことがわかっていた」
という事実は、残された家族にとっては、ある意味でとても幸いなことでした。
死ぬことの準備
「父がもうすぐ死んでしまう」・・この事実は家族としては辛いものがありましたが、今日はそこらへんはちょっと横に置いといて・・・
おそらく「自分が死ぬ」ことは、理解しているようで本質的には理解はしていないと思います。
「北斗の拳」の羅王(ラオウ)のように、
「我が人生に一片の悔いなし」
と叫びながら死んでいく自信は、反省すべきことの多い人生ゆえに既にありませんが、そういうこともこともちょっと横に置いておきます。
ここでいう「死ぬことの準備」とは、死んでいく人ではなく、残された家族が準備しておくべきことをさしています。
少なくとも、私の父のように病気で徐々に弱っていくのを看ていると、「父が死ぬ」という事実を一日一日積み重ねることができたので、例えば事故でいきなりいなくなってしまうような場合に比べると、それなりの心の準備をすることができたのではないかと思います。
まぁ、だからといって家族を失う悲しみが減るわけでも薄れるわけでもないにしてもです。
それと、この「準備期間をとることができた」という事実は、現実問題としてとても大切なことがあります。
葬儀
人が亡くなったら、お葬式を行い故人の冥福を祈り、故人を偲び、残された私たちは葬儀をつうじて生きていることの意味を考えることとなります。
さて・・・
家族が入院中に、病院から急な呼び出しがあった場合、おそらく覚悟が必要です。
急いで病院へと向かいますが、運が悪ければ家族の最後に間に合わないかもしれません。
病院で亡くなった場合には、お医者さんが死亡を確認します。
その後に、看護師さんがご遺体の処置を行いますが、それらに要する時間は、長くても小一時間程度でしょうか・・
ここまでは、前振りです。
ここから「都市伝説」のはじまりです。
都市伝説
家族は、看護師さんが処置を行っている間に寝台車の手配を行わなければいけません。
が、
ご遺体をどこに搬送するのかを予め決めていなかった場合には、病院でも寝台車の手配を行ってくれます。
ただし・・・
病院が手配してくれる寝台業者は病院へ多額の寄付金を病院に納めていたり、病院で使う備品類(もしかして救急車など?)を寄付したりしています(都市伝説)。
寝台業者は寝台業者で、自分の懇意(ここでいう懇意とは「寝台業者に紹介料をくれる葬儀社」という意味です)にしている葬儀社を紹介してきます(都市伝説)。
当然、そういうカラクリ(ピンハネ)から、寝台業者から紹介される葬儀社は、一般的に考えても、非常に高額な代金を請求されることが多いようです(都市伝説)。
つまり、ご遺体をどこに搬送するのか、予め決めておく必要があるということです。
ここで気をつけなければいけないことがあります。
突然にお亡くなりになった場合はやむを得ないかもしれませんが、予め医師から告知等を受けており、時間的な余裕がある場合には、事前に葬儀社を決めておき、そこに寝台車を手配してもらうことが必要です。
もしも、急な死亡で、病院手配の寝台車を利用する場合でも、その場は「ご遺体を搬送してもらうだけ」にしておきましょう。
おそらくそのような場合に寝台業者は「もう葬儀社をお決まりでしょうか?」のような話をしてくることが考えられますが、一旦は 「既に葬儀社は決まっています」と断った方が無難です。
実際にはすぐに決める必要はありませんから、即決を促されてもそれに負けないようにしてください。
大切な事
最後に・・・
病院を出る時には
死亡診断書をもらうこと
を忘れずしてくださいね。
余談ですが「遺言」の話
死んでいく側が準備できることといえば、残された家族のために「遺言」を書いておくことですが、家族として余命宣言を受けた後に、病院に入院中の家族に対して「遺言」の話は持ち出しにくいということは経験上も理解できます。
なんせ本人には、
「元気に退院する」
ということを前提で接しますので・・・
なおさら、「遺言」の話をするのはやりにくい。
やはり、家族に言われる前に自分の意思でしっかりと遺言を残すことが必要なのだと思います。
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