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アーカイブ2014

家族が亡くなったら・・その6

2014年9月10日 By 高峰博文

人の夢は終わらない

死亡届け

家族が亡くなったら・・・「死亡届け」をお役所に提出しますね。

今日は、「死亡届け」についてみてみましょう。

根拠条文は、「戸籍法第86条と第87条」です。


死亡届けを提出しなければならない人

    同居の親族
    同居者
    家主
    地主
    家屋管理人
    土地管理人等
    後見人
    保佐人
    補助人
    任意後見人


提出時期

    死亡の事実を知った日から7日以内
    国外で死亡したときは、その事実を知った日から3か月以内


提出方法

    届書を作成し、死亡者の死亡地・本籍地又は届出人の所在地の市役所、区役所又は町村役場に届けでを行います。


手数料

    手数料は必要ありません。


添付書類・部数

    死亡診断書又は死体検案書・1通

※なお、やむを得ない事由によって、これらの書面を得ることができないときは、届出先の市区町村にお問い合わせください。


申請書様式

    届書用紙(死亡診断書・死体検案書と一体となっております。)は、市役所・区役所又は町村役場で入手してください。


記載要領・記載例

    下記のとおり。ただし、例示した事例と相違する場合には、市区町村にお問い合わせください。

死亡届(見本)


提出先

    死亡者の死亡地・本籍地又は届出人の所在地の市役所,区役所又は町村役場


受付時間

    届出先の市区町村にお問い合わせください。


相談窓口

    市役所,区役所又は町村役場


審査基準

    民法・戸籍法等の法令に定めるところによります。


標準処理期間

    届出先の市区町村にお問い合わせください。


不服申立方法

    死亡届の不受理処分がされたときは,家庭裁判所に不服申立てができます(戸籍法第121条)。

2 届書には、次の事項を記載し、診断書又は検案書を添附しなければならない。

一 死亡の年月日時分及び場所

二 その他法務省令で定める事項

3 やむを得ない事由によつて診断書又は検案書を得ることができないときは、死亡の事実を証すべき書面を以てこれに代えることができる。この場合には、届書に診断書又は検案書を得ることができない事由を記載しなければならない。


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iPhone6

私が小学校のときに、ジャイアントロボというテレビ番組があり、主人公の少年・草間大作が、腕時計型の端末からジャイアントロボに指示を送っていたのを見て、ああいう装置にえらくあこがれたものでした。

だいたいあの当時に「夢の21世紀」などとして、21世紀にはこうなっていると絵に描かれていた世界は、透明なパイプのが縦横無尽に街の中に設置され、その中を空中に浮かんだ車が走り回っていたり、車が空を飛んでいたり、人型のロボットがそこら辺を歩いていたり・・腕時計型の電話や、テレビやら・・と、なかなかに夢のある世界観が示されていました。

そして21世紀の現在ですが、なかなか少年時代に夢見た、そういう本に描かれた風景とはほど遠いのが実情のようです。

ただ、情報の処理や、情報の伝達方法の多様性など情報インフラの整備については、当時の想像よりも進んでいますね。

さて、「iPhone6」の全容が明らかとなりました。

これで、ようやく「iPhone4」から卒業できそうです。

しかし、あえて言わせて頂くなら、「iPhone6」・・大きくなりすぎです。

「iPhone4」くらいの大きさの方が何かと便利なので、次回の「iPhone7」のときには、小さいやつも作ってほしいと思います。


夢は終わらない

そしてついに、「Apple Watch」という、ウオッチ型の端末が正式に発表されました。

もちろん、それでジャイアントロボを操作できると言うわけでもなく、まだまだこれからの分野なので、もうしばらくは様子見するのが正しい判断なような気もしますが・・・逆に発想次第で大化けする可能性もあるわけで、夢が広がりますね。





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家族が亡くなったら・・・その5

2014年9月9日 By 高峰博文

ryokou今日は、家族が自宅や病院以外で亡くなった場合=ようするに、旅行先で亡くなった場合について考えてみます。

旅行といっても

(1)直ぐに帰ってこれるような近場の場合
と、
(2)海外のように簡単には帰ってくることができない場所(国内でも遠方の場合は同様)

とで違いがあります。


近場の場合

一口に旅先で亡くなるといっても、急な病死の場合、事故の場合、事件に巻き込まれた場合など、その原因は多種多様なものと考えられますが、旅先といっても1日程度で行って帰ることができる範囲内であれば、ご遺体を自宅まで連れて帰ってあげて下さい。


遠方の場合

どんなに遠方であろうと大切な家族なので、できれば「遺体のまま」連れて帰りたいと考えますが・・・

現実の問題として遺族は、ご遺体を

「遺体のままで搬送する」か、

「骨にして持ち帰るか」の

選択を迫られます。



できれば、「遺体のまま連れて帰りたい」と考えるのが普通ですが、多額の搬送費用が必要となりますので、現実の問題としては、なかかなに難しいのが実情のようです。

遺体のまま連れて帰れない場合

現地で荼毘に付し、骨にしてから持ち帰ることとなります。

海外の場合には

現地の領事館に連絡します。

領事館の職員に相談しながら、領事館の指示を仰ぐこととなります。

ご遺体で搬送することができる場合

もしも、ご遺体で搬送することができる場合には、
飛行機などの到着時間を葬儀をお願いする葬儀社に伝えて、ご遺体が日本に到着すると同時に搬送できるよう手配しておきましょう。


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家族が亡くなったら  その4

2014年9月8日 By 高峰博文

我が人生に一片の悔い無し今日は、家族が病院でに亡くなってしまった場合のお話です。

「地獄の沙汰も金次第」という言葉があります。

今日の話は「都市伝説」のひとつとして読んでください。

人が亡くなることは、自然の摂理・・誰にも避けようもなく・・・こればかりは誰にもどうすることができません。


私の父も病院で亡くなりましたが、徐々に弱っていく父がもうすぐ亡くなることはわかっていました。

この

「父がもうすぐ亡くなってしまうことがわかっていた」

という事実は、残された家族にとっては、ある意味でとても幸いなことでした。


死ぬことの準備

「父がもうすぐ死んでしまう」・・この事実は家族としては辛いものがありましたが、今日はそこらへんはちょっと横に置いといて・・・

おそらく「自分が死ぬ」ことは、理解しているようで本質的には理解はしていないと思います。

「北斗の拳」の羅王(ラオウ)のように、

「我が人生に一片の悔いなし」

と叫びながら死んでいく自信は、反省すべきことの多い人生ゆえに既にありませんが、そういうこともこともちょっと横に置いておきます。

ここでいう「死ぬことの準備」とは、死んでいく人ではなく、残された家族が準備しておくべきことをさしています。

少なくとも、私の父のように病気で徐々に弱っていくのを看ていると、「父が死ぬ」という事実を一日一日積み重ねることができたので、例えば事故でいきなりいなくなってしまうような場合に比べると、それなりの心の準備をすることができたのではないかと思います。

まぁ、だからといって家族を失う悲しみが減るわけでも薄れるわけでもないにしてもです。

それと、この「準備期間をとることができた」という事実は、現実問題としてとても大切なことがあります。

葬儀

人が亡くなったら、お葬式を行い故人の冥福を祈り、故人を偲び、残された私たちは葬儀をつうじて生きていることの意味を考えることとなります。



さて・・・

家族が入院中に、病院から急な呼び出しがあった場合、おそらく覚悟が必要です。

急いで病院へと向かいますが、運が悪ければ家族の最後に間に合わないかもしれません。

病院で亡くなった場合には、お医者さんが死亡を確認します。

その後に、看護師さんがご遺体の処置を行いますが、それらに要する時間は、長くても小一時間程度でしょうか・・



ここまでは、前振りです。


ここから「都市伝説」のはじまりです。


都市伝説

家族は、看護師さんが処置を行っている間に寝台車の手配を行わなければいけません。

が、

ご遺体をどこに搬送するのかを予め決めていなかった場合には、病院でも寝台車の手配を行ってくれます。

ただし・・・

病院が手配してくれる寝台業者は病院へ多額の寄付金を病院に納めていたり、病院で使う備品類(もしかして救急車など?)を寄付したりしています(都市伝説)。

寝台業者は寝台業者で、自分の懇意(ここでいう懇意とは「寝台業者に紹介料をくれる葬儀社」という意味です)にしている葬儀社を紹介してきます(都市伝説)。

当然、そういうカラクリ(ピンハネ)から、寝台業者から紹介される葬儀社は、一般的に考えても、非常に高額な代金を請求されることが多いようです(都市伝説)。


つまり、ご遺体をどこに搬送するのか、予め決めておく必要があるということです。

ここで気をつけなければいけないことがあります。

突然にお亡くなりになった場合はやむを得ないかもしれませんが、予め医師から告知等を受けており、時間的な余裕がある場合には、事前に葬儀社を決めておき、そこに寝台車を手配してもらうことが必要です。

もしも、急な死亡で、病院手配の寝台車を利用する場合でも、その場は「ご遺体を搬送してもらうだけ」にしておきましょう。

おそらくそのような場合に寝台業者は「もう葬儀社をお決まりでしょうか?」のような話をしてくることが考えられますが、一旦は 「既に葬儀社は決まっています」と断った方が無難です。
実際にはすぐに決める必要はありませんから、即決を促されてもそれに負けないようにしてください。


大切な事

最後に・・・

病院を出る時には

死亡診断書をもらうこと

を忘れずしてくださいね。


余談ですが「遺言」の話

死んでいく側が準備できることといえば、残された家族のために「遺言」を書いておくことですが、家族として余命宣言を受けた後に、病院に入院中の家族に対して「遺言」の話は持ち出しにくいということは経験上も理解できます。

なんせ本人には、

「元気に退院する」

ということを前提で接しますので・・・

なおさら、「遺言」の話をするのはやりにくい。

やはり、家族に言われる前に自分の意思でしっかりと遺言を残すことが必要なのだと思います。




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家族が亡くなったら・・・その3

2014年9月5日 By 高峰博文

犯人は俺じゃないじょ今日は、家族が自宅で亡くなった場合で、在宅医の先生がいない場合のお話です。

自宅療養中だが、通院ができるので、とくに在宅医をお願いしていない場合に、療養中の人が急に亡くなってしまうことがあります。

そんな場合に、どのようにすれば良いのかを考えてみましたが、かなりケースバイケースでの対応になることが予測されますので、基本的な考え方を示せればと思います。


在宅医がいない場合

  • 在宅医がいない場合には、
    1. かかりつけの病院やお医者さんがいる場合
    2. かかりつけの病院やお医者さんがいない場合

とが考えられますので、それぞれについて検討してみます。


「かかりつけの病院」がある場合

かかりつけのお医者さんや病院がある場合で

現在もその病院などで治療中の場合

には、

自宅で療養中に危篤状態となってしまった場合には、まずかかりつけの病院や主治医に連絡をして、自宅まで来てもらってください。

気が付いたときには、すでに息を引きとってしまっていると考えた場合でも、まずはかかりつけの病院や主治医に連絡をして自宅までくるようにお願いしてください。

いずれにしても、医師が死亡を確認しない限り、正式な死亡とはなりません。

亡くなった原因が、現在治療中の病気などによるものと確認ができれば、「死亡診断書」が作成されます。




かかりつけの病院が無い場合

自宅療養中でも、かかりつけのお医者さんがいない場合もあります。

このような場合は、

急に亡くなった場合等
、前の日まで元気だった(亡くなることが予測できかった突然死や事故死を含む)ので、亡くなることが思いもよらなかった場合

と同じ対応になります。


「急に亡くなった場合」

家庭内での事故死や、予測出来い突然死・自死を含みますが、自宅で病気療養中でもかかりつけの病院や医師がいない場合で、危篤状態となってしまった場合、及び、発見したときに生死が不明の場合には、119番に連絡します。

但し、亡くなっていることが明らかな場合には、119番ではなく、110番に連絡します。

大切な事

特に、「急に亡くなってしまった」場合のようで、110番に連絡をしなければならないような状況のときの注意点として、

ご遺体を動かしたり、移動したりすることはしないでください。

理由のいかんを問わず、不用意にご遺体を動かしたりすると、警察は「殺人の証拠を消すために動かした」と判断し、事情聴取などが不必要に長引いたり、そこで事件性が疑われる場合には、もしかするとご遺体を司法解剖を行うことも考えられます。





次回は、「ご家族が病院で亡くなってしまった場合に考えておくべきこと」を考えてみたいと思います。


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家族が亡くなったら・・その2

2014年9月4日 By 高峰博文

家族が自宅で亡くなったら家族が亡くなったら・・・その2

今日は、家族が自宅でなくなった場合の続きで、なぜ在宅医のいる方は、まず在宅医へ連絡をしなければならないのかを小説風に書いてみました。

「余計にわかりずらいわ」
と言うクレームは現在受け付けておりませんので、予めご了承くださいますようお願い致します。

それでは、始まり始まり・・・

千紗(ちさ)

暦の上ではとっくに秋になったはずなのに、昼間はまだまだ夏の忘れ物のような蒸し暑さだ。

それでも夜になると蒸し暑さも影を潜め、開け広げた窓からは、秋特有の少しだけ侘しさを含んだ初秋の声が虫の音とともに静かに響く・・・

そんな初秋の夜風にまどろむ一時が千紗も私も好きだった。

「お父さん・・」

「お父さんってば・・ちょっと来て、早く来て」

今年高校にあがったばかりの娘の声が震えていた。

妻の千紗とは、田舎の福島の小中学校の同級生だった。

私が中学校の途中で親の転勤で神奈川県に引っ越したあと、神戸で働くようになったときに偶然千紗と再会したことがきっかけで18年前に結婚した。

子どもは娘と息子、たくさん苦労もしたけれど、家族でそれなりにうまくやってきたし、これからも家族の幸せな時間が続くと疑わなかった。

1年前、千紗が倒れ入院をした。

そのときに医者から、末期のガンで、余命半年を宣告されていた。

恥ずかしい話だが、千紗が病気で倒れてから、こんなにも千紗が自分にとって大きな存在だということに気が付いた。

千紗のたっての願いで、そして在宅医や看護師さんのおかげで何とか自宅療養を続けていたが、2週間ほど前からは、素人にもわかるほど衰弱し、ガンによる痛みも、自宅ではコントロールできないほどに悪化していた。

5日前に、千紗が涙を流しながら「ホスピスへ入院したい」と声を絞り出した。

自宅での療養は限界にきていた。

明日は、千紗がホスピスへ入院する日だ。

私も子どもたちも、そして何より千紗自身が、

今夜が家族の全員で自宅を過ごす最後の夜になると覚悟もしていた。

「おかあさん・・」

声を枯らして母にすがる長女の様子と、ベットからダラッと落ちた千紗の左手が、千紗が危険な状態であることを遠目にも示していた。

急いで妻のもとへ駆け寄ろうとしたけれど、自分の体じゃ無いみたいに体が重い。




千紗の願い

「きゅ・・」

「救急車!」

近くの受話器を手にかけた。

指が震えているせいか、プッシュホンの番号が滲んで見えるせいか、最初の「1」を探す時間がもどかしい。

気が付くと酸欠状態の金魚のように、口で息をしていた。

気持ちを落ち着かせるために顔をあげて鼻から深く息を吸いこんだ。

目の前の壁に紙が貼っていた。

千紗は何でも「忘れないように」とメモにして、冷蔵庫やらテーブルの上やら、はてはパソコンのディスプレィにまで、メモを貼っていた。

私は、よくそんな千紗を笑ったものだ。

電話の上に張ってあったメモには、

「山田先生に電話」

と書かれていた。

千紗に、「私に万が一の事があったら、必ず一番最初に主治医の山田先生に連絡してね」と言われていたことを思いだした。

山田先生に連絡をすると、夜遅くにも関わらずすぐに往診にみえられ、そこで山田先生から千紗が亡くなったことを現実のこととして聞かされた。

山田先生は私たち家族に向かってか、ひとり言なのか・・

「私も色々な人の最後に立ち会っていますが、奥さんはとても安らかなお顔で眠っているようでした」

「なぐさめにはならないと思いますが、きっと最後まで家族に囲まれて幸せだったんでしょうね」

と呟かれた。



山田先生を見送り、

泣き疲れた娘と息子を寝付かせたあと、

千紗との静かな時間を、

久しぶりに二人きりの、

千紗と二人・・・

「そういえば、大人になってから初めて出会ったのも、今日のような初秋の夜だったね」

いつの間にか途絶えた虫の音のせいか、初秋の夜の風はより一層の寂しさを纏い、千紗の髪を緩やかになでて消えた。

「キミは、風とともにあらわれて、風といくんだね」

ただ、

今は千紗と二人で、千紗との時間を想い、最後の朝を惜しむだけ




千紗の願い叶わず

「きゅ・・」

「救急車!」

近くの受話器を手にかけた。

指が震えているせいか、プッシュホンの番号が滲んでいるせいか、最初の「1」を探す時間がもどかしい。

何とか119番に連絡をとり、救急車が自宅へ来ました。

救急隊員の方は、ちかくの病院へ千紗を運んでくれましたが、そこの病院はこれまで千紗が治療をしていた病院とは違うところでした。

まもなく、千紗の死亡が病院の先生によって確認されましたが、私は誰もいない冷たい病院の廊下の長いすに腰を落とし、千紗が死んだ事実を受け入れることができずにいました。

どれくらいの時間が過ぎたのだろうか?

悲しみにくれる間もなく、「藤原さん・・藤原健一さんですか?」声をかけられました。

「私、中央警察署の鈴村といいます」

「同じく、里山です」

「・・・警察の人ですか???・・」

警察の人からの突然の呼びかけでした。

鈴村と名乗る人が続けて

「いや・・・奥様がお亡くなりになったと聞きました。謹んでお悔やみ申し上げます」

「それで・・・ちょっと・・・奥様がお亡くなりになられた経緯などのお話を伺いたいのですが・・」

    ※ 救急車で病院にはこばれて、医師が死を看取ったとしても、死因が明らかでないと判断した場合(=いわゆる異常死の場合)には、医師は24時間以内に警察に届け出(医師法20条)を行わなければなりません。
    ※ 仮に、救急車で運ばれてきた方が、その病院のかかりつけの人であっても、「急死」の場合には、それが病死なのか判断できずに死因が不明と判断されることがあります。
    ※ 救急車で運ばれてきた方が、初見の方の場合には、ほぼ不審死として警察へ連絡がされます。
    ※ 警察へ連絡がいくと、警察が死体の検視をし、犯罪性の有無を調べます。同時に医師による検案(遺体の診察)が行われます。
    ※ 犯罪性が確認できない場合には、医師の死体検案によって死体検案書が作成されます。
    ※ 検案によっても死因が究明されない場合には、東京23区などの監察医制度の地域では遺族の同意がなくても監察医務院で行政解剖を行って死因を調ることがありますし、遺族の希望があれば病理解剖を行うか(有料)こともできるかもしれません。
    ※ 犯罪性があると判断された場合には、司法解剖となることもありえます(刑事訴訟法第129条)。

結局、警察からは色々な事をしつこく聞かれ、妻とも検案中だとの理由で翌朝の11時まで会わせてももらえず、それが彼らの仕事だと理解はしていても、何とも無情な時間ばかりが過ぎていきました。





・・・と言う訳で・・・

自宅療養をされている方はできる限り
「在宅医」もしくは「かかりつけのお医者さん」をもってください。

そして、もしも自宅で息をひきとったら、119番や110番の前に、必ず「在宅医」など、駆けつけてくれるお医者さんに電話してくださいね。

明日は、時間があれば「在宅医」がいない場合の話をする予定(^^;)


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