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マイキット100

2014年7月30日 By 高峰博文

天才少年科学者

失敗は成功の母

誰にでも、子供のころから大切にしているものが一つや二つはあるかもしれない。

場合によると、それは心の傷と表裏一体の思い出かもしれない。

今日は、そんな誰もが記憶の片隅に抱える心あたたまるトラウマをお話しします。

少し前の話ですが、家にあった工具箱の蝶番部分が腐っておちて壊れてしまいました。

いよいよ、工具箱ともお別れの時がきたようです。

とても気に入って使っていた工具箱で、大切にしていたのですが・・・この工具箱とのなれそめはかれこれ44年ほど前にさかのぼります。

今日はそんな長年苦労を共にした工具箱のお話をしたいと思います。

マイキット100

「マイキット」という電子回路の実験を行うことができる玩具をご存じでしょうか?

今から45年ほど前に発売された知育玩具です。
>マイキット150
上記画像は、復刻版のマイキット=http://otonanokagaku.net/products/kit/mykit/detail.html

この「マイキット」には、いくつかの種類があり、その中の「マイキット100(上の図のマイキット150とほぼ同じもの)」という木製のアタッシュケース型の当時の最新機種を小学校低学年の時に買ってもらいました。

小学生の頃、自他共に認める科学少年だった私は、何が何でもこの「マイキット100」が欲しかった。

とはいえ、当時(今もか・・)貧乏人の子どもだった私には、正に高値の花

あの当時で、たぶん・・5000円くらいしてたと記憶している。

何ヶ月も頼み込んで、やっと買ってもらった宝物だった。

世界征服の第一歩として高峰少年科学者が手にした「ハイパー電子実験機械」・・それがマイキット100だ!!

さて、
小学校も夏休みに入り、学校からもらった肝油ドロップをしゃぶりながら、買ってもらったばかりのマイキットに

「マイキッド」

という名前をつけて、弟のようにかわいがり、嬉しそうに毎日毎日触っていた。

そんなある日、配線を繋いでも、マイキットが「ウン」とも「スン」とも言わない・・・

まさか・・・壊れた?・・・

親に無理して買ってもらったマイキット・・幼心に、動揺が走った。

「おちつけ」「おちつけ」自分に言い聞かせた。

高峰少年科学者は必死に考えた。

その結果ある答えが導き出された。

「そうか・・・きっと、乾電池の電気がなくなったんや」

今、考えてもその考えは正しかったと思う。

迷走

しかし、家を探してみたが、マイキットに合う乾電池が見つからなかった。

「問題は乾電池が空になった」と言う自分自身の仮説の正しさを立証するため・・

そして、何よりマイキットを壊していないということを証明するため、とにかく新しいい乾電池を入れなければ・・・

いたいけな少年の心は、そのことだけを考えていた。

この少年の純粋な思いが、後に「マイキッド殺人事件」と語り継がれることになった大事件の幕開けになるとは、このとき高峰少年科学者には想像もできなかった。

父親の道具箱

そうだ! 父親なら新しい乾電池くらい持っているだろうと、父親の道具箱を探した。

しかし・・・乾電池はなかった

かわりに・・・コンセントから電気を取り出すコードを見つけた。

コンセントから電気を取り出すコードの横にドライバーなどもある。

nn

少年科学者に稲妻が走り、素晴らしいアイデアが閃いた。

「そうだ! 乾電池が無ければ、コンセントから直接に電気を取れば良い」

自称、天才少年科学者とはいえしょせん小学校2年生の子どもである。

直流とか交流とか電圧とかの知識は一切無い。

小学校2年生の少年には、コンセントも乾電池も同じ電気だった。

電子ピアノ

今日のマイキットのテーマは、電子ピアノの作成だ。

マイキット側の配線をすませ、いよいよコンセントに繋ぐコードをマイキットへ繋いだ。

「俺って天さ~い」と自分で作った唄を歌いながら、いざコンセントにつなげた。

マイキットの電圧メーターが振り切れる

ブ~ン

聞いたことがない音がマイキットから響いた。

エッ?? これが電子ピアノの音??

マイキットをのぞき込もうとした瞬間、マイキットの基盤の一部が、

「ボン」という音とともに白煙を上げて爆発した!

高峰少年科学者は2mほど驚いて後ずさりながらも、反射的にコンセントを引っこ抜いた。

部屋に充満する白い煙と焦げた臭い・・・

何が起きたのかわからず、呆然とする少年・・・

しばらくして、我に返った高峰少年科学者は、慌てて「マイキッド」と名前を叫びながら、マイキットの元へと走った。

ワァオ・・・

見るも無残・・・

マイキットの黒光りしていた基盤の右側が褐色に変色し、なお白煙を上げていた。

マイキット・・・完全終了・・・

小学校2年生にもはっきりとわかるほどの惨状だった。

その後のマイキット

さて、高峰少年科学者・・小学校2年生とはいえ、このマイキットを親も本当に無理をして買ってくれたことを知っていた。

「マイキッド」が完全に死んだ!

この事実をとてもじゃないが、親には言えなかった。

それから数ヶ月・・・

親にばれないように、ただの木箱に成り下がったマイキットで、遊ぶフリをしていたのは、勿論今でも秘密だ!

その後、10年程度の月日が流れたマイキット100は、押し入れから出され、基盤などの中身を全て外された後に、本当の意味で「木の箱」と成り果てるわけだが、「木の箱」には「木の箱」なりの使い道があるわけで・・・

まぁ、ひらたく言うと・・・大人になった高峰少年科学者の「工具箱」として第二の人生を送ることになった。

・・・というわけで、最初の話に戻るわけだが・・・

この「マイキッド殺人事件」は、幼い心をひどく傷つけたが、

しかし、少年は、この事件で

「乾電池のみで動く玩具を、コンセントにつなげてはいけないこと」

さらに言えば

「よくわからないことは思い込みでやってはいけない」

ということを、まさに実体験として知ったわけで・・

失敗は成功の母

人は失敗を乗り越えてこそ成長するものだと思う。

そうだ失敗を恐れるな

未来は輝いているはずだ

この事件を教訓に、家には必ず乾電池を買い置きしているぞ。

貴重な教訓を与えてくれた工具箱・・いや・・あえてこう呼ぼう

ありがとう「マイキッド」

教訓

水道をひねれば水が出る

コンセントにプラグを繋げば電気が流れる

インターネットを使えば、世界中の人とアクセスできる

私達は素晴らしい時代に生きています。

しかし、インターネットで調べ物をするような場合に、便利さと裏腹に経験をせずとも何となく経験したかのように錯覚し、インターネットの世界に最終的な答えを求めてはいないだろうか?

一見同じように見えるものでも、実は大きな違いがある

つまり、調べるべき事は、最終的な答えではなく、正しい答えにたどり着くための道筋を探すことだろう。

百聞は一見にしかず

知識は経験の裏付けを経てこそ力となる。

・・・というわけで、輝く明日へ向かって元気出して働きましょう・・
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