問題提起
最近、よくニュースで流れる「脱法ハーブ」を吸引して車を運転したことによる交通事故
これだけ、ニュースになっているのに、脱法ハーブを吸引しながら車を運転する人が後を絶たないのは不思議ですね。
脱法ハーブのせいで、すでに頭の線が何本か切れているのでしょうか?
今日は、
あの状態で車を運転するような脱法ハーブジャンキーが引きおこした交通事故に巻き込まれた、被害者にはどのような補償がされるのだろうか?
について考えてみます。
もちろん、少なくても事故を起こした加害者(脱法ハーブジャンキー)が「自賠責保険」や「任意保険」に加入しているのが前提です。
自賠責の適用について
脱法ハーブ中毒者が自賠責に加入している場合、
自賠責保険の成り立ちから考えて、たとえ運転者が脱法ハーブなどの違法薬物を摂取した結果で引き起こされた交通事故であっても、その被害者に対する「医療費」などの積極損害や、「休業損害」などの消極損害は、被害者救済のために自賠責保険から支払われるものと考えます。
但し、この場合に注意すべきことは、ケガの度合いによっては、いわゆる「自由診療」ではなく、「健康保険」を使って治療したほうが良い場合も考えられるということです。
なぜなら、脱法ハーブに手をだすような輩は、貧乏な人が多いと思慮されるところ、もしかすると任意保険に加入していないことも考えられます。
その場合に、自賠責保険で補償される金額の大部分を治療費で使ってしまうと、「休業損害」や「慰謝料部分」が少なくなる・・
場合によっては・・
もらえない・・という事態におちいることも考えられるので、「自由診療」では無く、「健康保険」を使った治療が望ましい場合がありますので、注意が必要です。
任意保険の適用について
任意保険に加入している、脱法ハーブを吸引して自動車を運転した輩が、交通事故を起こした場合はどうでしょうか?
まぁ、馬と鹿とは言え、任意保険に加入しているだけ少しはまともな人とも言えますが・・
その場合でも、被害者は脱法ハーブ吸引した輩の加入する任意保険会社は、保険約款に基づいて、被害者に補償するのでしょうか?
任意保険
任意保険で被害者のケガを補償するのは、「賠償責任保険」の「対人賠償保険」と呼ばれる保険です。
「対人賠償保険」とは
対人賠償保険で支払わない損害
任意保険は、各保険会社の保険約款に従って補償を行います。
そして保険約款には、
「どういう場合に補償を行うか?」
逆に
「どう言う場合には補償を行わないか?」
について書いてあります。
そのため、詳細は各保険会社の約款を確認してみないと一概に「どうのこうの」とは言えませんが・・
恐らく、どの保険会社の約款にも下記のようなことが書いてあるはずです。
脱法ハーブの危険性
脱法ハーブでは無く、飲酒運転の場合には、任意保険からも被害者に対する補償がなされるのが基本です。
と・・・いうことから考えると、
恐らく、脱法ハーブを吸引して運転を行って交通事故を起こし、誰か(第三者)に損害を与えた場合でも、
「その損害は任意保険によって補償される」
と考えます。
但し!
すでに、脱法ハーブを吸引したことによって引き起こされる交通事故が社会問題として、多くの人が認知している状況です。
そういう問題があまりにも多発すると、脱法ハーブを吸引して自動車を運転することは、その危険性を承知の上で行った「故意」であると主張してくる保険会社がでてくる可能性が将来も0%とは言えないかもしれませんので、詳細は各保険会社の約款を確認する必要があります。
なお、言うまでもないかもしれませんが、
脱法ハーブを吸引して自動車を運転して、自分自身がケガをした場合等、その場合には、脱法ハーブを吸引して運転していた者に対する補償は任意保険から当然に補償を受けることはできません。
まぁ、そもそも論として
「脱法ハーブは合成麻薬です! 人生を壊す麻薬を吸引するのはやめましょう」
ということです。
注意
善良なる一般市民の皆さまにすれば、吸引ハーブを吸う輩の運転する自動車だけを注意していれば良い・・という訳ではありませんが・・
家の外にでたら、それなりの注意をしておく必要があるようです。
脱法ハーブの問題
脱法ハーブは、違法な成分を規制しても、その違法と認定された成分を少し代えて新たな成分として販売されるというイタチごっこが続いているようです。
規制を強化すると言っていますが、現実には
・・・法の規制が追いついていません・・・
じゃ・・どうすれば・・・
発想の転換
脱法ハーブの問題を解決する方法を思いつきました。
簡単なことです。
成分の規制が追いつかないのなら、逆に、許可された成分のものしか販売できないようにすれば良いのです。
これには、いわゆる「煙草」「お香」も含めます。
審査のとおったものしか販売できないようにしてしまえば・・つまり、すべて許可制にしてしまえば良いのです。
もしくは、
製造や販売を許可制にして、規制するのもひとつの方法かもしれませんね。
もっとも・・
これはこれで、規制の強化により、官僚の天下り先が増えるんじゃないのか?・・という危惧もあるわけですが、こういう荒療治も必要な時期にきているのではないでしょうか?
え・・っと・・・もしかして
・・・虎の尾を踏んでますか?・・・
・・・本日の内容に、一部品位な無い表現がありましたこと・・
心よりお詫び致します。m(_ _)m
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