今日の話は司法書士の方しか興味がないかもしれませんが・・(笑)
私たち司法書士が、不動産の取引などの現場で登記義務者(売主)が、売主本人であるか否かを判断する材料の一つに「運転免許証」があります。
今日は、この運転免許証書の見方を確認しましょう。
さて、司法書士の皆さま・・
取引の本人確認を行うにあたり運転免許証を確認していると思いますが、運転免許証の何処を見て本人であると確認していますか?
今日はちょっとマニアックな運転免許証の見方について考えてみたいと思います。
運転免許証
下図は、運転免許証の見本です。
運転免許証のチェックポイント
住所と生年月日が、印鑑証明書の住所生年月日と一致しているか?
運転免許証の顔写真が、目の前の人と一致しているか?
その他に怪しいところはないか?
通常、上記チェックは、必ず行っていると思いますが、運転免許証からわかることはそれだけではありません♪
運転免許証番号
この運転免許証の番号にも意味があります。
運転免許証番号は、上図の赤丸で囲まれた部分に記載されています。
運転免許証番号の最初の2桁の意味
運転免許証番号中、最初の2桁の意味は、
という意味があります。
※ 参考に「都道府県のコード」を置いておきます。
必要に応じてご利用ください。
都道府県のコード一覧表(PDF)をダウンロードしたい場合には下記をクリックしてください
※ボタンを押すと、高峰事務所の倉庫へ移動します
※このホームページに戻るには、ダウンロードボタンの下にある「戻る」文字をクリックしてください。
このサンプル運転免許証の場合、最初オン2桁が、「63」ですので、初めて免許の交付を受けた都道府県は、「兵庫県である」ということがわかります。
ここが今現在の都道府県と一致していない場合には、すくなくとも他県などから引っ越しがあった事実を示しています。
また、ここの数字が「18」とか・・「68」とか・・要するに、この都道府県別コード表に無い数字であった場合には、その免許証は偽造だということがわかります。
運転免許証番号の3桁目、4桁目の意味
運転免許証番号中、3桁目と4桁目の意味は、
という意味があります。
このサンプル運転免許証の場合、3桁目と、4桁目が、「81」なので、初めて免許を取得した年が、1981年(=昭和56年)であることがわかります。
つまり・・・
運転免許証番号中、3桁目と4桁目と、
その下にある免許取得年月日の一番若い年とが一致していない運転免許証は・・
原則として偽造だ!!(※ 例外は下記「加筆」を参照)
ということがわかりますね。
この「3桁目と4桁目の数字」についてですが・・・
原則として
免許証が紛失・汚損になどにより運転免許証が再交付された場合でも、その再交付された年(西暦)ではなく、元々の運転免許証の数字を引き継ぐものと考えていますが・・・
注意点として・・
例外的に、
「3桁目と4桁目の数字」が、本来一番最初に免許を取得した年と相違する場合があります(この点をご指摘頂きました複数人の方へ心よりお礼申し上げます)。
どんな場合かといいますと・・
運転免許証の有効期限内に更新することを忘れていた(若しくは、特に理由は無いが意図的に更新をしなかったも含む)に、更新期間経過後六ヶ月以内の時期に、運転免許証の有効期間が経過していることに気付き、運転免許証の更新の手続を行った場合・・このような場合には、運転免許証は更新される訳ではなく、正確には、前の運転免許証は有効期間経過によって免許証の効力は失効したので更新ができません。
従って、
この状況で運転免許の更新を行おうとした場合には、
更新では無く
新たに運転免許の試験を受ける
こととなります。
しかし、
「運転免許証が失効した日から起算して6か月を経過していない方」の場合には、「受けていた免許に係る学科試験及び技能試験が免除」されることとなりますので、手続き的には「適性検査」のみで新たな免許証が取得できることとなります。
ただ・・・
この場合は「あくまでも新しく免許を取得した」のであって、失効した免許の経歴等は引き継ぎません(失効した運転免許証と、新たに取得した運転免許証は全くの別物といえます)。
ただし、このような場合でも・・
運転免許証が失効した日から起算して6か月以内に手続きができなかったやむを得ない理由があり、そのやむを得ない理由が止んだ日から起算して1か月以内の方が行う場合には、失効した免許の経歴を引き継ぐことができることに注意が必要
つまり、
運転免許証の有効期間内に更新ができなかったことで、その運転免許証は失効してしまった場合に、その失効後、六ヶ月以内に運転免許を取得するための手続きを行うなかで、再試験を行ったが、学科、実技は免除されたことで取得した運転免許証は、失効後に取得した全く新しい運転免許証ということになり、それ以前の有効期間の経過によって失効した運転免許証とは全く別の運転免許証を取得したことになるため、新たに取得した運転免許証の12桁の運転免許証番号の3桁目と4桁目は、失効した旧運転免許証の12桁の運転免許証の3桁目と4桁目の数字と相違しているということだと考えます。
以上から
運転免許証が、再交付された場合に、その運転免許証が、再交付される前のものと、再交付されたものが、実質的に同一であり、文字どおり、単に免許証の再交付である場合には、再交付前の運転免許証運転と再交付された免許証の12桁の運転免許証番号の3桁目と4桁目は同一となるハズである。
それとは違い、
運転免許証が有効期間の経過により失効した後に、学科、技能試験免除によって取得した運転免許証は、失効した運転免許証とは別の、全く新たに取得した運転免許証であるため、取得した年月日は、前に運転免許証が失効した後に再試験を行った年が免許取得年となるために失効した運転免許証運転と新たに取得した運転免許証の12桁の運転免許証番号の3
桁目と4桁目には相違がある。
ということになるものと推測します。
※ ちなみに・・・この場合、新しく取得した運転免許証の番号12桁中、最後の12桁目の数字は「0」となっているハズですが・・これは私の推測ですので間違っていたらすみません。
※ 大切な事は・・
この3桁目、4桁目が必ずしも、一番最初に免許を取得した年が一致せずに相違している場合が考えられる
ということであり・・
その場合には、
「運転免許証の有効期間内に免許を更新できなかったことがあるはずだ!」
ということを理解しておくことです。
そしてもう一つ
この部分と、生年月日とを見比べて、
もしも生年月日が、この見本運転免許証のように
昭和45年であった場合・・・
あれれ・・・
この人・・
免許が取得できる年齢に達していないのに免許を取得している??
・・ということがわかります。
この場合は、原則も例外も無く・・
そのような運転免許証は偽造だ!
ということになります。
※ 参考に、西暦と和暦の一覧表(干支つき)を置いておきます。
必要があればご利用ください。
西暦和暦一覧表(PDF)をダウンロードしたい場合には下記をクリックしてください
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運転免許証番号の5桁目から11桁目までの意味
運転免許証番号中、5桁目から11桁目までの意味は、
だと言われていますので、
この部分の意味を読み解くことはできません m(_ _)m 。
ということで、この部分は私たちには何の意味もありません・・
運転免許証番号の最後の12桁目の意味
運転免許証番号中、最後の12桁目の意味は、
です。
つまり・・
ここが「0」なら、免許証を再発行したことがなく、
「1」なら一度再発行したことがある・・
ということを示しています 。
まぁ・・ということで、取引とかで運転免許証を見る際の参考にしていただければ幸いです。
※ ちなみに、ここだけの話・・実はこの免許証番号から試験の点数がわかり・・・(^^)
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今日の一言
「知っていて、損はしないと、思います」
今日の一曲
こういう大人なジョンロードもとてもよいデス♪
Jon Lord – Bouree (Live)
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