訳がわからない・・
利息の話
信じられないが・・・人知れず、こっそりと、そして大胆に・・・
利息制限法を超える金利
が再び合法化されるようだ・・・
ちょっと考えよう
① 物価上昇率が 0% の時に、100万円を金利 2% で一年間借りました
② 物価上昇率が 5% の時に、100万円を金利 4% で一年間借りました・・
上記、① 及び ② のどちらが得でしょうか?
「名目金利」と「実質金利」
普通に「金利」と言われると、通常は「名目金利」のことを指します。
「名目金利」とは・・
まさに契約書などに表示されている金利のことです。
「実質金利」とは・・
名目金利から物価上昇率を差し引いたものが実質金利です。
① 及び ② の比較
それでは、上記の名目金利と実質金利を踏まえて比べてみましょう
- ①名目金利 2% 物価上昇率 0% の場合
- 名目金利 - 物価上昇率 = 実質金利
- 2% - 0% = 2%
- 実質金利 = 2%
- 名目金利 4% 物価上昇率 5% の場合
- 名目金利 - 物価上昇率 = 実質金利
- 4% - 5% = -1%
- 実質金利 = -1%
答え
すでにおわかりのように、上記の場合には、① よりも ② の方がお得だということになります。
問題なのは・・・
平成25年度の平均消費者物価指数の総合指数は、0.4%です。
今年以降どうなるのかは神のみぞ知る話ですが、そんなに大きく変わらないんじゃないかな?
こんな状況で、なんでサラ金の貸出金利が上がる法律がとおるのか?・・と思いませんか?
利息制限法
借入金額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20% |
10万円以上、100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
どうでしょう・・利息制限法・・と呼ばれる法律で定められた上限金利でも大概凄く高い金利です。
特にデフレなのかインフレなのかよくわからない昨今・・物価上昇率・・は、限りなく0%に近いのに、何でサラ金の利息だけが上昇するような話になるのか?
理由のひとつに、
貸金業法の施工後、上限金利が下がったことにより、貸し出しの審査が通らなくなった人が増え、ヤミ金が増えた
ということをいっていますが、意味がわかりません。
ヤミ金
ヤミ金は犯罪者です。
犯罪者は、警察が厳しく取り締まればよいのです。
ヤミ金が増えた(そもそも本当に増えてるの?)から金利を上げる???
国会議員さん、お願いですから・・もっとちゃんと働きましょうよ・・
何かおかしい
そもそも多重債務者が続出したことの反省などを受けて29.2%から18%にさげたんじゃないの?
そりゃ~経済がイケイケで、物価上昇率もイケイケで、実質金利が低いのなら千歩譲って、理解する努力はしますが、こんな景気の世の中で、又あげるなんて正気の沙汰とは思えません・・・きっと銀行系サラ金の陳情がすごいんでしょうね。
そもそも、18%の金利で審査に通らない人が、なぜ、29.2%の金利なら審査がとおるのか?
サラ金としては、
「18%で貸し出せない人にかしだすのだから、それだけ回収ができなくなるリスクを背負っていうのだから29.2%じゃなきゃやってられない」
ということなんでしょうが・・それって・・つまり
一部の顧客が経済的に破綻しても、他の顧客から高い金利をとるから、一部の顧客が破綻しようとどうなろうとそんなものはかまわないのが前提で・・
かつ
「リスクいうても、わしらにとっては小さなもんや!! 顧客が泣く??・・そんなん知らんがな・・結局、わしらが儲かるからそれでかまへんねん」
っていう業者の高笑いが聞こえるのは空耳でしょうかね?
なんか、理屈がおかしくない??
とりあえず
一消費者として・・必要の無いものは買わないようにしようと思います。
みんな、もっと怒ってもいいと思いますよ。
そして、サラ金の操り人形の国会議員をよく覚えておきましょうね。