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羊の皮を被った悪魔?

2014年8月4日 By 高峰博文

羊の皮を被った狼

ほのぼのレイク

というCMを覚えていますか?

今日は、サラ金大手のレイクのお話です。

まず、初めにお伝えしておきますが、今のレイクと、「ほのぼのレイク」とは、全く違う会社が運営しています。

今日は、消費者金融の「レイク」について考えてみたいと思います。

貸金業法の改正

 昭和から平成へと元号が変わり、サラ金のテレビコマーシャルが深夜に限定されていたのが、ゴールデンタイムへ解放された時期くらいから、返済しきれないほどの借金を抱えてしまう「多重債務者」の増加が、深刻な社会問題(「多重債務問題」)となりました。

 この多重債務者の増加により、平成15年の一年間の自己破産件数が、25万件を超えました(私の住む加古川市の人口が約26万人ですから、一つの地方都市に住む全員が自己破産したようなものです)。

 これら多重債務問題を解決するため、平成18年、従来の法律(貸金業規制法)が抜本的に改正され、新しく「貸金業法」がつくられ、平成22年6月18日に完全施行されることとなりました。

この新しい貸金業法では、下記の三つの柱で、「多重債務者問題を解決」し、「消費者を保護する」ことを目的としています。

(1)上限金利の引き下げ

(利息制限法の上限金利とする)

    10万円未満 → 20%以下

    10万円以上、100万円未満 → 18%

    100万以上 → 15%

(2)「総量規制」

という借りすぎを抑制するためにという仕組みを作った。

    総量規制とは個人の借入総額が、
    原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います

    この総量規制が適用されるのは、貸金業者から個人が借入れを行う場合です(銀行からの借入れや法人名義での借入れは対象外)。

(3)「日賦貸金業者」「電話担保金融業者」の金利の特例廃止


レイクの歴史

私の記憶では、「レイク」は元々単独のサラ金業者でしたが、1998年にGEコンシューマーファイナンスがレイクよりサラ金事業の営業権を譲り受け「ほのぼのレイク」をブランド名としてサラ金業を行なってきました。

このレイクなんですが、過払い金返還請求事件などで収益性が悪化したとしてGEが日本のサラ金業から撤退するために、レイクを新生フィナンシャルに売却し、2008年に「レイク」は新生フィナンシャルとなりました。

その後、新生銀行が、平成23年に「新生フィナンシャル」の全株式を取得し、平成23年10月1日から新生銀行の傘下で消費者金融事業の展開を始めたちゃいました。

つまり、「レイク」というサラ金のブランド名と、その店舗ATMを新生銀行が引き継ぎました。

そして、新生銀行は、「新生銀行レイク」というサラ金を銀行業務として行っています(正確に言うと、もうレイクはサラ金=消費者金融業者とは呼べないのでしょうが・・・実質的にやっていることは昔のレイクと何も代わっていないハズです。)。

つまり、
今の「レイク」は、新生銀行そのものだということです。

新生銀行

さて「新生銀行」って元々「日本長期信用銀行」だったの覚えていますか?

偶然なのか? 必然だったのか? 

元々のレイクがGEにレイクを譲渡したのと同じ1998年(平成10年)に、日本長期信用銀行が経営破綻して日本政府により一時国有化されたのちに、アメリカの「ニューLTCBパートナーズ」に売却され、同年6月に「新生銀行」として誕生しました。

新生フィナンシャル

ところで、GEがやっていた頃の「ほのぼのレイク」は、上記のとおり、新生銀行の子会社である「新生フィナンシャル」が引き継ぎ、それをさらに親会社の「新生銀行」が引き継ぎました。

では、新生フィナンシャルは、どうなったのかというと、「レイク」の看板を外してサラ金をやっています。

そして、新生銀行が行っている「レイク」の貸しだしの保証をしています。

問題提起

さて、ここまで読んで頂いた賢明なる諸氏には、既におわかりだと思いますが・・・

これまでレイクは新生銀行グループの新生フィナンシャルが運営し、少なくとも改正貸金業法下でサラ金事業を行っていました。

ところが・・・何と言うことでしょう??

「レイク」は、平成23年10月1日から新生銀行の傘下で消費者金融事業の展開を始めたちゃいました。

つまり

銀行業法下でのサラ金業を開始しちゃたんです。

え~・・・・ということは・・・・「レイク」はサラ金じゃなくて、銀行になっちゃったの??(正確にいうとレイクと言うサラ金は存在せず・・・言い換えると・・・狼の皮を纏った羊のような悪魔になった気がする・・・えぇ・・きっと気のせいでしょうが・・)??

ここで一番の問題は、

貸金業法は「サラ金」を規制する法律

なので、

銀行には及びません。

ということは、

上記の
総量規制も「銀行=レイク」には及びません。

ほかにも

広告規制や収入のない専業主婦に対する貸し付け規制からも解放されます。

ウルトラC

え~
これって確かに法律の隙間なのかもしれませんが、仮にも貴方は銀行でしょ?

サラ金の名前を使って商売するなんて恥知らずにもほどがあります。

さて・・googleなどで「レイク」と検索してください。そして「レイク公式サイト」を見ててください。

そこには・・・「新生銀行レイク」と表記されています。

せっかく皆が苦労して、やっと貸金業法が改正されたことをすべて無にするこのようなことは、社会正義にも反するのでは無いのか?

新生銀行は、また多重債務者問題を作り出すつもりなのでしょうか?

正直な気持ちでは

「こんな品の無い銀行は銀行じゃねえ!」

と思いますが、えぇ・・私も大人ですから口に出しては言いません。

えっ・・なにやら聞こえましたか? さらっと聞き流してください(笑)

なんにしても、どうにも納得いかないのですが・・・

まぁ、ということで・・・

個人的な話としては、私は新生銀行とは取引しません。

Filed Under: 債務整理 関連タグ:レイク

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