出会い
最近は歳のせいか?・・・ほぼ毎日、夜中の2時に目が醒めます。
それは、規則正しい電波時計のような正確さで自分が怖くなります。
昨日の夜も、
草木も眠る丑三つ時
に目が醒めました。
余りにも午前2時に目が醒めるので、
最近では、誰かが起こしに来ているのではないか?・・と感じていた矢先・・・
ついに・・・
ついに・・・
出会ってしまいました。
間取り
我が家は、バブルの残り香があった平成3年に、元々の所有者がこだわって建てた家のようで、間取りというか作り方がおかしい建物です。
簡単に書くと、1階には部屋を仕切る壁が無く、風になびくカーテンがその役割を果たしています。
私の部屋は、1階のカーテンで仕切られた掘りごたつのある和室で、お手洗いはその部屋の左側にあり、かつ、私の部屋の前を通っていく必要があります。
出会い頭
寝ぼけた頭でフラフラと立ち上がり、部屋のカーテンを開けて部屋を出た瞬間、暗闇の中で「子ども」もお手洗いに行くために丁度私の部屋の前を小走りでとおり過ぎようとしていました。
危ないところでしたが、何とか衝突を間逃れました。
子どもに「お先にどうぞ・・」と言いながら、部屋に戻り・・ふと考えました。
過失相殺
子どものお手洗いが終わるのを待っているあいだ暇なので、
「さっきのを交通事故に例えるとどうなるか?」
について考えました。
特に「過失相殺」について考えてみました。
条件
私も子どもも「車」として考えます。
そして
子どもが通っていたのは、廊下というか・・通路・・です。
ということは、
「子どもは道路を走っていた」
といえます。
私は、部屋からでようとした・・
つまり・・
「私は、道路外から道路に入ろうとしていた」
といえます。
ちなみに
お手洗いは、私の部屋の左側にあります。
と言うことは・・
すぐさま、備え付けの「別冊判例タイムズ16」を確認しました。
ペラペラとページをめくり・・今回の事故ケースに該当するものを発見しました。
「路外から道路に進入するため左折する場合」
検討
それでは早速過失割合を検討してみます。
基本過失割合
A の直進車 = 子ども
B の左折車 = 私
基本の過失割合
判タ16によると、基本の過失割合は、
私80 : 子ども20
となるようです。
どうも私の方が悪いようです。
しかし、これでは親の威厳が丸つぶれです。
修正要素の検討
基本の過失割合は、あくまでも基本であって、具体的事例に基づき、
過失割合を修正する必要があり、この過失割合を修正する検討を「修正要素」といいます。
まず、大前提として、
子どもにも私にも、相手に「恋」・・じゃなかった「故意」にぶつかろうとした訳ではなさそうだ。
それを踏まえて、修正要素を検討しましょう。
A = 子ども の修正要素
- 家の中を小走りで移動していたので、「15km以上の速度違反とみなし」 = +10
- 真っ暗な道(真っ暗な家の中)を、前照燈を照らさず(部屋の照明もつけずに)に走っていたので、「その他の著しい過失とみなし」 = +10
B = 私 の修正要素
- 私の修正要素 = なし
ということで・・
修正後の過失割合
私 60 : 子ども 40
というのが妥当な過失割合と思慮する。
まぁ、これで何とか親の威厳は守られるだろう・・
親の心子知らず
この結果を子どもにも伝えなければ・・と考えているうちに、
「お父さん おやすみ~」
と言いながら、子どもは2階にあがってしまったようだ。
まったく、「親の心子知らず」とは良く言ったものだ。
まぁ・・いい・・
こんな夜中に過失相殺の話をされる子どもも迷惑だろうし・・
こちらもとっとと用をすませて寝るとしよう・・
不覚
しまった・・・
真夜中に、過失相殺のことなんて考えたばかりに、頭がさえて・・・寝れなくなった・・・
ということで、今日は少し疲れています・・(^^)